「琉球畳(りゅうきゅうだたみ)」とは「へり無し畳(縁なし畳)」のことだという誤った認識がされていますが、「琉球畳」とは本来、七島藺草(しちとういぐさ)と呼ばれる藺草を畳表(たたみおもて)に用いたものを指します。
「琉球畳(りゅうきゅうだたみ)」の特徴は、普通の畳表よりも厚く弾力性があり、それが座ったときの感触や足触りの心地よさを生じさせることです。また耐久性は特に優れ、普通の畳表よりも3〜5倍程度丈夫といわれています。さらに、独特の素朴な表情を持ち合わせており、時を経るほど味わいを増していきます。
木立に佇む家 茶室の琉球畳(りゅうきゅうだたみ)
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右上が琉球畳の畳表です。普通の畳表(左下)よりも目の間隔が狭く、力強く荒々しいところが特徴です。
現在では、七島藺草(しちとういぐさ)は、大分県の国東半島と中国の四川省で作られています。
琉球畳以外の藺草の産地としては、広島県(備後表畳)、熊本県(肥後表畳)などが有名です。
また、琉球畳に似ていものとして、普通の藺草を使い目の間隔を細かく織った目積表(めせきおもて)があります。目積表(めせきおもて)は琉球畳に比べて繊細な表情になり、モダンな和室の雰囲気と相性がよいので、設計事務所アーキプレイスではよく使います。
目積表(めせきおもて)の使用例
独立した二世帯が集う家の目積表(めせきおもて)の畳。
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現在の住まいではフローリングの床が主流になっています。しかし、私たち日本人は畳との暮らしが長く、畳には他に変えることができない魅力をがあります。住まいづくり時には、畳の部屋や畳コーナーを取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。
>>琉球畳について (株)大幸物産 http://www.daiko-tatami.com/tatami.html
【設計事務所アーキプレイスで設計した和室・畳のある住宅事例】
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